【野球】坂本勇人(読売ジャイアンツ)
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興味あるやつはネットのニュースで見るからわざわざこんなとこに書くなよ
忘れかけていた感触だった。余韻を味わうように、坂本は左手にバットを握りしめたまま、打球の行方を目で追いながらピョンピョンと横に跳ねた。「余計なことは考えずに、集中していきました。必死に食らいついた結果。インサイドを打てないことが多かったですが、久しぶりにいい形で打てました」。高々と舞い上がった打球は、左翼席上段で弾んだ。
試合を決めたのは、０―０の４回１死二塁で回った打席。野村のシュートは内角低めの絶妙のコースに決まりかけたが、坂本のバットコントロールが一枚上手だった。肘をたたみながら、ゴルフスイングのように振り抜いた。打球の音も角度も、文句なし。１０日・阪神戦（甲子園）以来、１０戦３９打席ぶりとなる１２号２ランは、今季１７度目の勝利打点となった。原監督は「今季一番の飛距離が出た。見事だった。インサイドをうまくさばけるのが、彼の特長。非常に良さが出た」と絶賛した。
試合を決めたのは、０―０の４回１死二塁で回った打席。野村のシュートは内角低めの絶妙のコースに決まりかけたが、坂本のバットコントロールが一枚上手だった。肘をたたみながら、ゴルフスイングのように振り抜いた。打球の音も角度も、文句なし。１０日・阪神戦（甲子園）以来、１０戦３９打席ぶりとなる１２号２ランは、今季１７度目の勝利打点となった。原監督は「今季一番の飛距離が出た。見事だった。インサイドをうまくさばけるのが、彼の特長。非常に良さが出た」と絶賛した。
９月に入って一時はフォームを崩し、この７連戦序盤、ヤクルト戦（神宮）と中日戦（ナゴヤＤ）は４戦１６打数１安打０打点と低迷していた。それでも「終わったことを振り返っても、ダメだった結果が変わるわけじゃない」と前を向き続けた。指揮官から「こういうときこそ、キャプテンが引っ張らないといけない」とハッパをかけられたからだ。
球場入りする時間を早めて打撃の映像をチェックしたり、練習だけでなく試合の中でも試行錯誤した。復調の兆しが見え始めてきたが、一方では「あまり、フォーム、フォームとならないように」とも戒めていた。最後の微調整は、自分だけが知る感覚が頼りだった。２２日の阪神戦（東京Ｄ）、両軍無得点の６回に決勝タイムリー。この日はＶ弾に続き、７回先頭で左前打。マルチ安打は８試合ぶりだった。兆しは、確かな手応えに変わった。
球場入りする時間を早めて打撃の映像をチェックしたり、練習だけでなく試合の中でも試行錯誤した。復調の兆しが見え始めてきたが、一方では「あまり、フォーム、フォームとならないように」とも戒めていた。最後の微調整は、自分だけが知る感覚が頼りだった。２２日の阪神戦（東京Ｄ）、両軍無得点の６回に決勝タイムリー。この日はＶ弾に続き、７回先頭で左前打。マルチ安打は８試合ぶりだった。兆しは、確かな手応えに変わった。
これで東京Ｄ１１連勝。ヤクルトとは２差のままだが、２６日から本拠地で２連戦が控えている。「追いかける立場も経験しているし、チャレンジャーの気持ちで戦っている。（ヤクルトは）強いチームですが、僕らも負けられない。連勝して、優勝に近づけるように頑張ります」。天王山を前に、頼れる男が帰ってきた。
３回２死から左前安打を放ち、次打者・阿部の打席で二盗を決めた。「（大混戦は）なかなか経験できることではないですし、こういう中で野球ができることを幸せに感じながら、しっかりとやりたいです」
ティー打撃、フリー打撃ではフォームを入念に確認しながら打ち込んだ。「残り３試合、負けることはできない。とにかくしっかりとやっていきたいです」（Ｇランド）
早く舐めてよ？
室内での打撃練習では鋭いスイングで快音を連発。「やることは変わらないですし、３つ勝ちにいくだけです」
巨人の第１ステージ対戦相手が、阪神に決まった。先発は藤浪、メッセンジャーの２枚看板が予想される。今季の対戦成績を振り返ると、レギュラー陣で最も藤浪を苦手にしていたのは坂本。一方、巨人打線で最も得意にしていたのは阿部だった。今季の配球データを元に、打倒藤浪対策を考えてみる。カギはカットボールだ。（データ提供＝スタッツ・ジャパン）
【巨人２選手の対藤浪成績】
坂本 打率．１７４（２３打数４安打、本塁打１）
阿部 打率．４１２（１７打数７安打、本塁打１）
坂本ＶＳ藤浪の配球データ（全ての球でなく、安打、ゴロなどの打撃記録が発生したもののみ）を見ると、坂本は藤浪のカットボールに対し１１打数１安打と苦手としていた。直球は８打数２安打だった。また、２ストライク前は１１打数４安打と比較的得意だったが、追い込まれてからは１２打数０安打（１０三振）とすこぶる相性が悪い。阪神バッテリーは当然、この弱点を突いてくると思われる。
【巨人２選手の対藤浪成績】
坂本 打率．１７４（２３打数４安打、本塁打１）
阿部 打率．４１２（１７打数７安打、本塁打１）
坂本ＶＳ藤浪の配球データ（全ての球でなく、安打、ゴロなどの打撃記録が発生したもののみ）を見ると、坂本は藤浪のカットボールに対し１１打数１安打と苦手としていた。直球は８打数２安打だった。また、２ストライク前は１１打数４安打と比較的得意だったが、追い込まれてからは１２打数０安打（１０三振）とすこぶる相性が悪い。阪神バッテリーは当然、この弱点を突いてくると思われる。
坂本が藤浪から打てない要因として考えられるのが「コントロール」の悪さだ。以前に比べ制球が良くなったとはいえ、外角球でも踏み込んで引っ張ることの多い右打者の坂本にとって、内角に抜けてくる可能性があるカットボールは、死球の恐れもあり心理的な恐怖感がある。そのため、“荒れ球”の藤浪に対し、思い切って踏み込んだスイングをできないのではないだろうか。
一方、藤浪相手に高打率の左打者・阿部は、元々内角球をうまくさばく。今季はカットボールより直球に狙いを絞っていたようで、シーズンを通じて高打率となった。
藤浪は直近の巨人戦で２ストライク後にカットボールを投げる確率が、他チームとの対戦に比べて極めて高い。苦戦しながら巨人がサヨナラ勝ちした８月２０日の試合では、追い込んだあとの６８％がカットボール。完封負けを喫した９月２８日の対戦では５２％だった。他球団との対戦では３０〜４０％台なので、明らかに巨人戦で多投していることが分かる。
一方、藤浪相手に高打率の左打者・阿部は、元々内角球をうまくさばく。今季はカットボールより直球に狙いを絞っていたようで、シーズンを通じて高打率となった。
藤浪は直近の巨人戦で２ストライク後にカットボールを投げる確率が、他チームとの対戦に比べて極めて高い。苦戦しながら巨人がサヨナラ勝ちした８月２０日の試合では、追い込んだあとの６８％がカットボール。完封負けを喫した９月２８日の対戦では５２％だった。他球団との対戦では３０〜４０％台なので、明らかに巨人戦で多投していることが分かる。
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