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うちの猫がいちばんかわいい 6
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続きます
067
小さな登山家栗城史多氏は死に場所を探していたんだと思う
人としての魅力ももちろんあったから自分の書いたシナリオ通り注目を浴び、そして人々の目の前でドラマティックに死んでゆく
そんな馬鹿げたことが彼の思い描いた人生とその締めくくりなのだと思う
私が「死ぬキッカケ」を探していて、大量服薬したように
068
どんなに辛い現実だって貴方がいたから乗り越えていた
貴方の写真を貴方の言葉を読むと心穏やかになれた
未だに貴方の死を乗り越えられない
未だに貴方を想って泣いてばかり
069
思い続けた夢がかなう日の朝は
どうして心がシーンと静まり返るのだろう。
070
、、、ぼくは、ふと、
“思い出”ということを考えていた。
071
人の一生には、思い出をつくらなければ
ならない時があるような気がした。
072
寒いことが、
人の気持を暖めるんだ。
離れていることが、
人と人とを近づけるんだ。
073
あらゆる生命が、
ゆっくりと
生まれ変わりながら、
終わりのない旅をしている。
074
夏のツンドラの甘い匂い、
白夜の淡い光、
見過ごしそうな
小さなワスレナグサのたたずまい、、、
075
ふと立ち止まり、少し気持ちを込めて、
五感の中にそんな風景を残してゆきたい。
076
何も生み出すことのない、
ただ流れていく時を大切にしたい。
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