041 きっかけは16日の中日戦(ナゴヤD)だ。試合前のフリー打撃から上体が反り返るほど強振し、5回2死では左翼へ痛烈なライナーでの二塁打。それまでは、結果を求めて自然と打撃が小さくなっていたが「メッチャ、マン振りしました。炎のヒットでした」。忘れかけていた感覚だった。その日から2戦8打席連続出塁、そのうち6つは四球と状態は上向いた。 球をギリギリまで呼び込めるから、フルスイングできる。練習では右足一本で構え、左足一本でフォロースルーを取る動作を繰り返す。この練習を反復し、選球眼にも磨きがかかった。自身100試合出場となった20日の阪神戦(東京D)、プロ9年間でキャリアハイの56四球に到達。チャンスに強い理由について「不思議。全然、分からないです」と首をひねるが、時に投手がリリースした瞬間に「ボール」と口ずさみながら見逃せる目と“炎のスイング”があればそれもうなずける。 いかなる時でも、フォア・ザ・チームの精神がある。20日の9回に今季2度目のサヨナラ打。笑顔でピョンピョンと跳びはね、珍しく大喜びしているかと思いきや、真相は少しだけ違った。 匿名さん2015/08/30 06:46
042 「もちろんうれしいですけど、そこまで(気持ちは)上がってないです。パフォーマンスというか、やった方がチームが盛り上がるかなと思いました」 劇打を放った次の瞬間、チームのことに頭を切り替える真のキャプテンだ。 まさかの5連敗から2戦連続の完封リレーと投打がかみ合い、2連勝で3カードぶりの勝ち越し。首位の阪神に2ゲーム差と迫った。原監督は「現状で満足することなく(打ってもらいたい)ね」とさらなる活躍を期待。坂本を旗手に一気に虎のしっぽをつかむ。 匿名さん2015/08/30 06:48
043 ■■■■ ■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■ ■■ ■■ ■■ ■■■■■■■■■■ ■■ ■■ ■ ■■ ■ ■ ■ お前は長文を書くのが好きなんだな 匿名さん2015/08/30 10:46
044 巨人は昨年9月12、13日のDeNA戦(東京D)以来、今季初の2試合連続完封勝ち。中日戦では13年4月30日、5月1日(ナゴヤD)以来の2戦連続完封となったが、東京Dでの中日戦に2試合続けて完封は初めてだ。 坂本が28日の4回に続き、この日は初回に先制タイムリー。2試合連続で今季15度目の勝利打点をマークした。15度のV打は梶谷(D)と並んで両リーグ最多。昨年の14度を上回り、自身のシーズン最多回数にもなった。 今季の打率は・278の坂本だが、走者が得点圏にいた場面では・327。オールスター戦前の前半戦に・286だった得点圏打率が、後半戦・417にアップ。その中で前半戦から12打数5安打の・417と得点圏で結果を残していた中日戦は、さらに後半戦に入って(×…凡打、B…四球)安×B二×B安B安安安安。9―7で・778(3四球)の猛打。カード別では阪神戦と並び最も多い5度目のV打をたたき、チームの連勝に貢献した。 匿名さん2015/08/30 16:23
046 巨人・坂本勇人内野手(26)が31日、村田真一総合コーチ(51)から3つのノルマ達成を指令された。「1日1打点」「3割」「15発」を残り21試合の目標に設定。主将のバットこそが逆転Vへの最高の起爆剤とした。 混戦を抜け出すためのカギを握るのは誰か。村田コーチは断言した。「3、4、5番。中でもやっぱり勇人やな」。理由は明快だ。「今、立岡の出塁率が異常なほど高い。これを生かしたい」。8月26試合の出塁率が4割5分5厘に達した1番打者を、坂本がかえす攻撃が理想とした。 中日3連戦の1、2戦目は、ともに立岡が安打で出て、片岡がつなぎ、坂本が先制打―というパターンで白星をつかんだ。「今後どのチームも、いい投手を当ててくる。先制点をどう取るかがさらに大事になる」と村田コーチ。少ない好機で確実に1点。それが3番の仕事になる。 匿名さん2015/09/01 06:21
047 31日現在、坂本は打率2割8分、9本塁打。中日3連戦では13打数6安打と上昇の兆しはあるが、村田コーチはもうひと踏ん張りを求めた。「やはり打率は3割は欲しい。2割8分、10発ではただの“いいバッター”。あいつは“強打者”なんやからな」。この日、富山入りした主将は「チームが勝つために、もっともっとしっかりやっていきたい」と貪欲に話した。ノルマに近づくほど、V4への道が開ける。 匿名さん2015/09/01 06:21
048 1日のヤクルト戦(富山)が雨のため中止。坂本勇人内野手(26)は2日のヤクルト戦に向け、93年に同じ金沢での同カードでサヨナラ弾を放った、背番号6の先輩でOBの篠塚和典氏(58)のような活躍を誓った。 逆転Vを占う大一番に水を差された形となったが、坂本は淡々と前を向いた。「残念ですけど、しょうがない。切り替えて、また明日頑張ります」。この日、富山でのヤクルト戦は雨天中止。2日は戦いの舞台を石川・金沢に移し、ライアン小川を迎え撃つ。 “6伝説”の継承だ。石川でのヤクルト戦といえば、93年6月9日の首位攻防戦が劇的だった。相手先発は伊藤智仁(現ヤクルト投手コーチ)で0―0の9回にセ・リーグタイ記録となる16三振を奪われ、9回2死。この絶体絶命のピンチを救ったのが当時の背番号6、篠塚和典氏だった。初球の高め直球は、この試合唯一といっていい失投。これを逃さず、右翼席へサヨナラ弾をたたき込んだ。 匿名さん2015/09/02 20:48
049 坂本が「(小川は)いい投手だし、チャンスは少ないかもしれないけど、一打席一打席、集中していきたい」と言うように、接戦になることは必至で、得点機は限られるはず。ならば、22年前の篠塚氏のように、失投を確実に仕留められるかが、勝敗を分ける大きなポイントになる。坂本は今季、小川に14打数1安打と封じられているが、その1安打は左翼への決勝2ラン(5月15日、東京D)。さらに、ここまでチームトップとなる15度の決勝打を放っているように、ここぞの場面ではいつも勝負強さを見せてきた。 10年8月31日、金沢でのヤクルト戦。本人は「よく覚えてませんよ」と笑うが、先頭打者アーチを放った。2日の試合には、篠塚氏が解説で球場を訪れる予定。もちろん、快勝することに越したことはないが、石川県立でのG戦は過去12戦4勝7敗1分けで現在2連敗中。相性が良くない球場なら“伝説”の再現も大いにあり得る。 匿名さん2015/09/02 20:49
050 節目の一発を弾丸ライナーで突き刺しても、ニコリとも笑わなかった。坂本は淡々とダイヤモンドを回った。 「自分のミスが点につながってしまったので、何とか打ちたかった」 初回1死一塁、小川から8月6日のヤクルト戦(神宮)以来となる左越え10号2ラン。初回の守備で失点につながった失策を帳消しにし、プロ3年目となる09年から7年連続2ケタ本塁打をマークした。巨人のショートで7年連続の2ケタアーチは最長。7度目の10発は広岡達朗、二岡智宏に並び最多タイとなった。 前日1日まで勝利打点はチームトップの15で、チームは62勝。この日の試合前、およそ4分の1の勝利を自分のバットで挙げていたことを報道陣から伝え聞いたが、意に介さなかった。「それをもっと普通のことにしないといけないんです」。状況に応じてチーム打撃に徹することもあるが、理想のバッティングは試合を決める決勝打。全試合V打を目指して、勝負強さを持続させている。 匿名さん2015/09/03 21:24