東京六大学リーグでは、現役最多の３９盗塁をマークした。「今はトリプルスリーが話題になっていますが、僕の場合は足が売りなので（盗塁を）３０とはいわず、４０、５０とできるようにしたい」。プロでも盗塁にはこだわる。ただ、足だけの選手とは思われたくない。「足は走塁や打撃だけでなく、守備にも生かせる」。今は左打ちだが、中学までは両打ち。プロでの再転向も視野に入れている。走攻守全てで魅了するつもりだ。
　早大４年の春から背番号は「２４」。巨人では、高橋監督の背番号だ。そのことを報道陣から聞かれると、本人はおそれおおいと思ったのか「コメントは控えさせていただきます…」と汗びっしょり。それでも、山下スカウト部長は「（将来２４をつける）可能性？　あるよ。足はうちでもトップの評価」と言った。スカウト陣をうならせた金の卵が、プロの世界を駆け抜ける。

　◆重信　慎之介（しげのぶ・しんのすけ）１９９３年４月１７日、千葉・佐倉市生まれ。２２歳。「佐倉シニア」では３年時にジャイアンツカップ４強。早実では１年秋から三塁のレギュラーで２年夏に甲子園３回戦進出。早大では１年春にリーグ戦デビュー。２年春に外野へ転向し、ベストナイン２度。リーグ戦通算８３試合で打率３割３分３厘、２本塁打、２２打点、３９盗塁。１７３センチ、６７キロ。右投左打。

　巨人のドラフト２位、早大・重信慎之介外野手（２２）が４日、東京・新宿区の同校で山下スカウト部長らに指名あいさつを受けた。「僕の魅力は足」と話し、即戦力として来季のトップバッター争いに加わる覚悟を示した。
　重信の家族は、さまざまなスポーツにチャレンジしてきた。祖父・忠治さん（７７）は早大柔道部ＯＢ。高校では九州代表に選ばれ、大学では五輪代表候補だった。父・忠継さん（４８）は野球、水泳、サッカーを経験しそれぞれの所属先で全て主将を務めた。
　そんなアスリート一家に生まれた重信は、３歳からゴルフを始めると、幼稚園では水泳とサッカーも経験。染井野小では野球と陸上を掛け持ち。小学５年時、千葉県大会で１００メートル走２位に輝いた。当時の１００メートルのタイムは「１３秒８８だったと思います」。臼井南中時代も「佐倉シニア」で野球をやりながら陸上部とサッカー部に所属。祖父と父の「人生は友だちが多い方が有利だ」という教えもあり、多くのスポーツにチャレンジしてきた。

　◆重信　慎之介（しげのぶ・しんのすけ）１９９３年４月１７日、千葉・佐倉市生まれ。２２歳。「佐倉シニア」では３年時にジャイアンツカップ４強。早実では１年秋から三塁のレギュラーで２年夏に甲子園３回戦進出。早大では１年春にリーグ戦デビュー。２年春に外野へ転向し、ベストナイン２度。リーグ戦通算８３試合で打率３割３分３厘、２本塁打、２２打点、３９盗塁。１７３センチ、６７キロ。右投左打。

　巨人が、７日からの宮崎秋季キャンプで「バーチャル打撃マシン」を導入することが５日、わかった。高橋由伸監督（４０）の発案で、映像の中の投手と対戦ができ、球種も多彩な代物。お笑いコンビ・とんねるずの人気特番「スポーツ王は俺だ！」（テレ朝）の名物コーナー「リアル野球ＢＡＮ」で採用されている機種で、攻撃力アップにはもってこいだ。この日で１軍は秋季練習を打ち上げ。宮崎に移り、打撃のキャンプが本格化する。
　とんねるずがやってくるわけでもない。テレビ収録でもない。７日からの宮崎秋季キャンプ。そこに、あの「バーチャル打撃マシン」が導入される。由伸監督は「それがどこまで使えるかどうかは、やってみないと分からないが、いろいろなことは考えています」と明かした。
　とんねるずの特番「スポーツ王は俺だ！」（テレ朝）の名物コーナー「リアル野球ＢＡＮ」に登場する「バーチャル打撃マシン」。映像の投手と対戦するもので、スクリーンの裏で操作ができ、配球を組み立てられる。今回は直球８種類、カーブ３種類、スライダー２種類、フォーク２種類で、いずれもスピードや軌道が違う。まさに実戦型の機種なのだ。

　過去に由伸監督が出演したことがあり、気に入ったいう。キンキクレスコ社からレンタルし、同社の専門スタッフ１人が常駐。サンマリンスタジアムに近い旧室内練習場に設置し、いつでも本気モードの対戦が可能になる。今回はテスト採用だが、好評ならチームで購入も検討するという。
　この日で、１軍はジャイアンツ球場での秋季練習を打ち上げた。打撃力向上を図る指揮官は、午前９時半から午後３時まで精力的に動き回り、屋外、室内でのフリー打撃に熱視線を送った。「こっちでできることは目いっぱいできた。場所は変わるけど目的は変わらないので」と、爽やかな表情で振り返った。
　１０月２８日から本格始動した“由伸政権”。コーチ陣との話し合いの中で練習メニューを作り、徹底した走り込みや、約２メートルの棒を使った素振りを導入するなど、新鮮な風を吹き込んできた。「毎日（報道陣が）ゾロゾロついてくる。毎日が一大事かと…。それには慣れない」と苦笑いこそ浮かべたが、グラウンド上では威風堂々、アイデアも満載だ。バーチャルマシンも打力アップへ、ひと役買ってくれそうだ。
　◆巨人のユニーク練習

　▽０８年１月９日　地下足袋トレ　グアム自主トレ初日、阿部は地下足袋を履いてキャッチボールなどを行った。足首の故障に悩まされていたこともあり、故障防止のための下半身強化が目的。
　▽１０年１２月　チワワトレ　当時内野手の大田が守備力向上に「チワワトレ」を導入。実家のチワワと鬼ごっこをし、前後左右に動き回ることで、課題だった小刻みなステップを覚えようと考案。
　▽１１年２月２５日　股間トレ　実戦１６打席無安打中だった新外国人のライアルがフリー打撃でノーステップ打法に挑戦。ティー打撃では、股に大きな金のボールを挟んでフォーム固めを行った。
　▽１４年１０月３１日　１６０キロマシン打ち　秋季練習での打撃練習に高速マシンを導入。ホームからの距離は約１５メートルで、体感は１４０〜１４５キロほど。翌日には、体感速度１６０キロにまでアップ。１５年の春季キャンプでも導入した。
　▽１４年１２月４日　フリスビートレ　Ｇ球場の室内で橋本がフリスビーを投げて、捕る練習を繰り返した。守備力向上へ、投げる際のスナップや不規則に変化する打球への“動物的カン”を養った。

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　巨人の秋季キャンプに参加する選手、監督らが６日、羽田空港からキャンプ地である宮崎入り。宮崎空港で熱烈な歓迎セレモニーを受けた。
　報道陣、ファンなど合わせて約２００人が待ちうける中、宮崎空港で行われたセレモニーで花束を受け取った高橋由伸監督は「みなさん、こんにちは。新しく監督を務めることになりました高橋由伸です。新チームは、すでにスタートしております。明日（７日）からは慣れ親しんだ宮崎で、心技体全てにおいてレベルアップを図りたいと思います」と話した。

　巨人は６日、７日からの宮崎秋季キャンプ期間中に、日付と選手の背番号にちなんだファンサービスを実施すると発表した。７日に「７」の長野、８日に「８」の片岡、９日に「９」の亀井がイベントに登場する。詳細は以下の通り。
　▽７日　長野選手による抽選会〜復活！プロジェクトＨ〜
　宮崎春季キャンプで長野久義外野手が積極的に取り組んだファンサービス「プロジェクトＨ」が復活。新選手会長に就任した長野が練習後、サンマリンスタジアム宮崎に集まったファンの前でジャイアンツ選手のお宝グッズが当たる抽選会を実施する。
　▽８日　片岡選手の応援グッズを持って集まれ写真撮影会〜背番号「８」片岡治大デーＩＮ宮崎〜
　片岡治大内野手の応援グッズ（ユニフォーム・リストバンド・タオル・自作の応援ボードなど）を持って来場したファンを対象に練習後、サンマリンスタジアム宮崎で写真撮影会を実施する。
　▽９日　亀井パパとキャッチボールをしよう！