>>615
選挙のときにお願いに行くと、自民党候補そっちのけで応援してもらったこともあります」
二階には相当、公明党の面倒を見たという自負があるのだろう。
次期衆院選を巡り公明党は、東京での自民党候補の推薦見送りを決定したが、公明党内に充満する不満について記者に聞かれた二階は、「自民党ばかりがお世話になったんじゃない。向こう(公明党)にもお世話してるんです」と強く反論した。
このような持ちつ持たれつの関係を維持する幹部がいて、自公連立政権は20年以上も永らえてきたのだ。
安倍を含め、自民党が公明党を大切にしてきた理由。衆議院の一選挙区で1万から2万票あるという学会票の重みは言うまでもないが、それだけではない。
やはり、自民党が参議院でいまだに単独過半数に達していないためだ。1999年、小渕恵三元総理が公明党との連立を決断したのも、参議院での過半数割れの対応を迫られたからだ。
その後、2016年の参院選のあとに自民党は、無所属議員を入党させることで27年ぶりに単独過半数に達したが、2019年には再び割り込んだ。衆参のねじれを抱えて、安定した政権運営は望めない。