526 >>523 ある女性政治家の「引退」 ◆2023/8/25 16:00 先月、ある前職の参院議員が次の参院選には立候補せず、引退することを表明した。比例区で、電機や情報関係の企業の労働組合でつくる「電機連合」の組織内候補だった矢田稚子(やたわかこ)氏だ。 「本当は大学に行って弁護士になりたかったんですけどね、両親ともに病気になってしまい、今でいうヤングケアラー。私は5人きょうだいの2番目の長女で、七つ上の兄は既に家を出ていましたから、家族の面倒をみなくてはいけなくて」。高校も奨学金で通い、学校の前も後も、新聞配達にスーパーのレジに家庭教師と、バイト漬けの高校生活だった。 民進党が分裂した後は、国民民主党に所属し、2期目の出馬も決まった。電機連合出身の議員は2期務めるのが通例だった。彼女の支持者は組合系にとどまらなかった。子育て支援や子ども政策に力を入れていたこともあって、女性や子育てや女性支援のNPOなども彼女を応援していた。組合系の組織内候補としては珍しかったのではないかと思われる。 だが、落選。16万近くの得票は、比例区の落選者のうち一番多かった。 匿名さん2023/09/15 12:481
527 >>526 しかし初当選の時は21万票以上取っていた。もともと同じ政党だった国民と立憲が分かれていたことも原因かもしれない。彼女の得票数は、立憲で出ていたら当選圏内だった。 「力を入れていた子ども政策では、こども家庭庁も発足したばかり。政治を動かすやり方もあれこれ身につけて、やり残したことはたくさんある」と語り、「次」をめざして立ち上がり、歩き始めていた。次期参院選にまた立候補するのだとばかり思っていた。 しかし、「組織決定」が下された。世代交代を理由に出身のパナソニックの労組が、次の参院選では彼女を推さないと決めたのだ。女性が政治に出る環境を整えていた彼女が出ないという皮肉……。 いったん大阪のパナソニックの社員に戻ることに。「正直、政治の世界への思いはまだあります。でも、いったん会社に戻って、これまでとは違う視線で組織が見えるかもしれない。政治とのパイプ役もできるかもしれないし」 彼女が「やり残したこと」をどこでどう果たすのか。民間労組、政治家、そして女性。全てを経験した彼女にしかできないことがあるはずだ。 匿名さん2023/09/15 12:49